相続
相続の対象となる財産には、次のようなプラスの財産とマイナスの財産があります。
■プラスの財産
・土地(借地権を含む)、建物
・現金、預貯金、有価証券(株式・債券など)
・貸付金
・特許権、著作権
・宝石、自動車、家具、美術品
など
■マイナスの財産
・借入金
・預かり敷金、預かり保証金
・未払いの税金や医療費
など
民法では、被相続人の遺産を受け取る権利のある人(法定相続人)が定められており、法定相続人の中でも、相続の優先順位があり、その相続順位に従って遺産相続が決定します。相続人になれる人は、配偶者と次の順位の人です。
1、子(既に死亡している場合、孫。孫も死亡している場合、曾孫)
2、親(既に死亡している場合、祖父母)
3、兄弟姉妹(既に死亡している場合、甥姪)
なお、被相続人は亡くなる前に遺言を残すことができます。遺言は民法の定める相続の原則(法定相続)に優先します。遺言が法律上の効力を生じせしめるためには、民法の定める方式に従わなければなりません。遺言には、相続人になる予定の人の排除(民法893条)、相続分の指定(902条)、遺産分割方法の指定と分割の禁止(908条)などの効力があります。
稲坂将成法律事務所では、東大和市・東村山市・小平市・所沢市を中心に東京都・埼玉県・神奈川県全域を対象とし、相続・離婚・交通事故・借金問題に関するご相談を承っております。遺産分割における揉め事や遺言書作成にあたってお困りのことがございましたら、気軽にご相談ください。
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