個人再生とは、裁判所を通じえ行う手続きのことで、支払いきれない借金を一定の基準に基づいて減額し、原則として3年間の分割弁済にする方法のことです。
この個人再生手続きには、「給与所得者等再生手続」と「小規模個人再生手続」の2種類が存在します。
給与所得者等再生手続では、債権者が再生手続によって債権額が減額されることに反対意見を表明しても、減額されることが通常です。しかし、小規模個人再生手続では、債権額の減額に同意しない債権者が全体の半数以上いたり、同意しない債権者の債権額が総債権額の2分の1を超える場合には、そもそも借金の減額そのものが認められません。
つまり、小規模個人再生手続では、債権者の意向によって成立しない可能性があるのです。
個人再生は裁判所によって強制的に借金を減額させることができ、住宅や車などの財産も残すことができる魅力的な債務整理の方法です。ただし、管財人が選任されるなど、手続きは複雑なため、個人の力だけでは時間や労力を大きく割かれることになってしまいます。
円滑な手続きにより、新たな生活をスタートさせるためにも、まずは専門家に相談されてみてはいかがでしょうか。
稲坂将成法律事務所は、東京都東大和市を中心に、東村山市や小平市、埼玉県所沢市にて、みなさまからのご相談を承っております。
個人再生や会社の民事再生をお考えの際は、当事務所までご相談ください。
お客様が抱える不安や心配を取り除けるよう、親身にお話しをお伺いし、納得いく解決へ導きます。
個人再生
稲坂将成法律事務所が提供する基礎知識
-
面会交流権
■面会交流とは 離婚後、親権者とならなかった親であっても、子の福祉に反しない限り、定期的に子との交流...
-
離婚の話し合いが進まな...
現在離婚に向けて話し合いをしているが、話し合いが進まないため、困っているという方からのご相談を多くいた...
-
特別縁故者の財産分与請求等
特別縁故者とは、被相続人に法定相続人となる者がいない場合に、特別に相続を受ける権利が発生した人のことを...
-
離婚後の氏と戸籍
■離婚の効果 ■苗字の変更 離婚によって姻族関係が終了します。(民法728条1項)原則として婚姻前...
-
交通事故の休業損害の計...
交通事故の被害に遭った場合に休業損害を請求することができます。 本記事では、休業損害の計算方法や学生や...
-
審判離婚
■審判離婚とは 調停が不成立になった場合でも、調停に代わるものとして「審判」が下されることがあります。...
-
追突事故の過失割合
■追突事故の過失割合とは 過失割合とは、交通事故において加害者と被害者の過失がどのような比率で認められ...
-
任意整理
任意整理とは、弁護士や司法書士といった法律の専門家が銀行や消費者金融業者などの債権者と交渉を行うことで...
-
後遺障害
損害賠償額を求める際に重要となる「後遺障害等級」は、被害者の症状がこれ以上治らないと見込まれる「症状固...