離婚は当事者間の協議によって解決するのが一般的ですが、協議がまとまらなかった場合には、調停と呼ばれる手続きによって解決を図ることになります。
調停では調停委員が当事者の間に入って離婚問題について聞き取りや意見の提示などを行います。
しかし、調停というなじみのない手続きで調停委員からどのようなことを聞かれるのか不安に思う方も少なくないでしょう。
そこで、本記事では離婚調停の際に聞かれることや答え方のポイントも併せて解説します。
調停委員から聞かれやすいこと
離婚調停において調停委員からよく質問されるポイントとしては以下のものが挙げられます。
答え方のポイントも併せて解説しますので、ご参考ください。
- ①結婚の経緯
- 離婚調停ではなぜ離婚したのかは一つの論点となりますが、その前提として結婚に至った経緯について尋ねられるケースが少なくありません。
どのように出会って、どのように結婚に至ったのか、そしてどのような問題が起きて離婚に至ったのかという流れが分るように回答すると良いでしょう。 - ②離婚の理由
- 調停の申立人の場合、必ずと言って良いほど聞かれるのが離婚を希望するに至った理由です。
感情的になりやすいポイントですが、どのような事実があって離婚を考える様になったのか事実をベースに説明すると良いでしょう。
冷静に感情的にならないように話すのがコツです。 - ③現在の夫婦関係
- 夫婦は現在同居しているのか別居しているのか、生活費についてはどのようになっているのかといった点も良く聞かれる事項の一つです。
プライベートに関する質問のため聞かれると驚く場合や答えにくいと感じる方もいらっしゃるでしょうが、事実をベースに正直に答えましょう。 - ④夫婦関係修復の可能性
- 離婚調停で調停委員は必ずしも離婚を勧めるわけではありません。
夫婦関係が修復可能であれば、離婚しなくて済むため、このように夫婦関係が修復可能なのかどうかや、どのように考えているのかといった点について質問されるケースも少なくありません。
離婚を考えている場合には、一度修復しようと努力をしたがダメだったという様により決意が固いことを示せるように伝えると良いでしょう。 - ⑤(子どもがいる場合)子どもの親権について
- 離婚する際には親権をどちらの親にするのかを決める必要があるため、子どもの親権に関する事項もよく聞かれる質問です。
別居している場合にはどちらの親と暮らしているのかなど事実をベースに質問に正直に答えるのが良いでしょう。
離婚に関することは稲坂将成法律事務所にご相談ください
離婚調停では様々な質問が調停委員からなされます。
プライベートに関する事項にも及ぶため答えにくいと感じる方もいらっしゃるでしょうが、感情をあまり混ぜず事実をベースに淡々と答えるのがポイントとなります。
離婚調停でお悩みの方は稲坂将成法律事務所へご相談ください。