■審判離婚とは
調停が不成立になった場合でも、調停に代わるものとして「審判」が下されることがあります。審判は、調停がごくわずかな理由で成立しないケースで家庭裁判所が職権により離婚を成立させるもので、例えば申し立てのあった問題のほとんどが解決しているのに、慰謝料の額だけが決まらなかったような場合に下されます。
ただし、実際に審判離婚が成立するケースはごくまれで、離婚総数の1%にも満たないものです。
■異議申し立て
離婚審判に意義がある場合、「異議申し立て」を行うことができます。審判は判決と違って異議申し立てに条件がないため、審判後2週間以内に家庭裁判所に異議申立書を提出するだけでその効力を無効にできます。
2週間を過ぎても異議申し立てがなければ、審判離婚が成立します。この場合、離婚届に必要書類を添えて役所に提出すれば手続きは完了となります。
稲坂将成法律事務所では、多摩地域を中心に、東京都、埼玉県、神奈川県で、「自由に生きるお手伝い」をモットーに法律相談を承っております。慰謝料請求や財産分与、住宅ローン、親権、面会交流など、離婚に関わる問題でお悩みのときには、お気軽にご相談ください。
審判離婚
稲坂将成法律事務所が提供する基礎知識
-
DV(家庭内暴力)
■DVとは DVとは、家庭内暴力を意味する「ドメスティックバイオレンス」の略称です。 法律的にいうと、...
-
離婚後の氏と戸籍
■離婚の効果 ■苗字の変更 離婚によって姻族関係が終了します。(民法728条1項)原則として婚姻前...
-
未払いの養育費を請求し...
養育費を払うと相手が言ったが、いまだに支払われない。 過去の未払いの養育費はどこまで請求...
-
年収400万円の養育費...
世帯年収が400万円で、どれくらい養育費がかかるかわからない方もいるでしょう。 結論から述べると...
-
交通事故の過失割合は誰...
交通事故の被害に遭った場合、相手方の任意保険の会社から過失割合について提示を受けるケースがあります。...
-
遺言書(作成・執行)
民法上の法制度のいう遺言とは、死後の法律関係を定める故人の最終意思の表示をいいます。遺言は民法の定めた...
-
後遺障害等級は誰が決め...
交通事故で障害が残ったが、損害賠償はいくら請求できるのか。 後遺障害等級の請求はどのよう...
-
過失割合
交通事故を解決するにあたって、当事者同士で争いになりやすいのが「過失割合」の算定です。被害者に過失がま...
-
離婚調停の際に聞かれる...
離婚は当事者間の協議によって解決するのが一般的ですが、協議がまとまらなかった場合には、調停と呼ばれる...